農薬って残留する…だけじゃないの??

「農作物に使う農薬は、土の中の微生物や太陽の光でも分解されてます」という話。

「えっ!?そうなの?」という返事が返ってくることが結構あります。

農作物に使う農薬は、

・農作物に農薬が入り込んで、その一部は農作物中に残ってしまう

・農作物に入り込まなかった農薬は、一部が土壌に染みこみ、川に流れ込み、残留し、汚染する

と言った漠然としたイメージを持たれている人もいるのではないでしょうか。

もとをたどると「農薬=どれだけ残留するか」という話題が先行してしまうからかもしれません。

でも、すべてが残留するわけでは無いんです。

残留農薬以外の場合で、農薬たちの末路は主に次の3つです。

分解後は炭酸ガスに変わることが多いようですが、今回は、それぞれの残留性については触れませんので、あくまで、先に述べた”漠然とした残留農薬イメージ以外の農薬の行方”としてみていただければと思います。

また、水田や畑地などの環境の違いによっても変わってきます。

例えば、水田では、農薬は光による分解や大気への蒸発もおきますが、多くは、水田の浸透水によって速やかに土壌中に流れるようです。そのため大部分は、土壌中の微生物により分解されます。

また、畑地の場合は、風雨によってほとんどの農薬が土表面に落ち、その後土壌で微生物により分解されるため、水田以上に太陽光による分解や蒸発が少ないそうです。

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